【黒部丸山東壁】

 30年も前のことですので、当然デジカメなんてありません。
レンズ付きフィルムとか使い捨てカメラとか呼ばれた富士フィルムの「写ルンです」も未だ登場していない頃でした。
 当時、管理人が登攀用に使っていたのは、35mmハーフサイズのオリンパス・ペンでしたが、この時は少しでも装備の軽量化を図りたい一心で、鋳物製のこのカメラは持参しませんでした。

 運良く、ダム駅の売店でプラスチック製の固定焦点式ポケットカメラを借りる事が出来、それで撮影した写真をスキャナーで取り込んだものを紹介します。
 尚、「写ルンです」が登場してからは、軽量で操作の簡単なこのカメラを山用として良く利用しましたが、天気の良い稜線などではとても綺麗に写りました。

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 黒部丸山東壁。
 高度差500mとのことですが、取り付き付近からはそんな風には見えません。
 三ツ峠(山梨県の河口湖の近く)の屏風岩程度にしか見えず、タカをくくって登り始めました。
 

A

 庇5mのハング。
 人工での庇超えはたいして腕力を必要としません。
 快適な空中散歩でしたが、ここを超えたあとが・・・><。

 
B

右半分の真黒なシルエットは、管理人の左足で、左の棒状のシルエットはハンマーです。
ハーネスと繫がっている細ロープも空中に垂れ下がっています。
画面一番下、緑の灌木が横一文字に並んでいる部分が400m下のグランドレベルで、一ヶ所白ぽくなっている所が取り付き点です。
 

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