【 菊練り 】
菊練りは陶芸のほか、小麦粉、蕎麦粉などを練るときの方法としてお馴染みです。
この方法で練ると、土の中の大きな気泡を抜き出す(脱泡)効果が期待できます。
練っている紋様が菊の花びらに似ていることから菊練りと呼ばれるのではないでしょうか。
陶芸家とは比較になりませんが、ここで紹介している程度ならそれほど難しくはありません。
土塊の右または左を利き手で押し、逆手で受け、持ち上げる時に僅かに回転を付けて位置をずらし、また利き手で押す、という動作を繰り返していると自然に菊の花びら状になっていきます。
少しコツが要るのは菊練りを終えて円柱状にまとめる工程で、ここではその方法を紹介します。
@ 素人の菊練りです。 練り始めのうちは、練り紋様の反対側の部分(写真では裏側)に咬んでいた空気の抜けた痕が残ります。 しばらく練って、この部分が均質になってきたら菊練りは完了です。 重量 約5kg |
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A まとめを開始します。 巻貝のように巻き取っていきます。 |
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B 巻き取り始めのリズムは菊練りのリズムと同じです。 |
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C 巻き取り終盤になると径が短くなってきますので、それに合わせて回転のリズムを速めていきます。 |
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D 巻き取り完了。 砲弾のような形になり、巻き取りの紋様が見えています。 |
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E 回転させながら、左右から掌で圧縮をかけたり伸張をかけて砲弾型から円柱状にしていきます。 作業を続け、巻き取りの紋様が消えたら完了です。 |